開花宣言から満開までが待ち遠しかった桜もあっという間に花吹雪に変わりました。たくさんの花びらを集めて染めた桜色のきものが近年出来るようになりました。それまで長い間桜で桜色に染めるのは難しいとされてきました。光源氏が着た桜の襲(かさね)は地紋が浮く白の生絹(すずし)の絹織物の下に紅花染めが透けてほんのりと桜色を表していました 桜色に衣はふかく染めて着む 花のちりなむのちのかたみに 紀有朋
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