奈良の学園前にある大和文華館に行って来ました。静かな住宅地の中、赤松やしだれ桜、梅などの樹木と四季折々に咲く花花を配した緑の中にあって門から入口迄これから鑑賞する私たちを心静かに誘ってくれました。「琳派と風俗画」と題して大和文華館所蔵の琳派作品と桃山時代の風俗画が展示されていました。中でも尾形光琳の唯一の肖像画である中村内蔵助像や国宝の婦女遊楽図屏風(松浦屏風)は色々な書物で紹介されていて大和文華館の絵画コレクションの充実さを示していました。光悦、宗達、光琳、乾山、抱一と続く琳派の流れをゆっくりと鑑賞することが出来ました。着物の琳派文様の大本がそこにありました。松浦屏風の中の遊女たちの衣装も桃山時代をそのままに袖幅の狭い小袖でその文様は丁寧に細かく描かれ流行の文様を描いているのでしょう、等身大の遊女たちにはその大きさに目を見張りました。
この「琳派と風俗画」は5月22日まで開催されています
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